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「あと5cm、低く」その一言が、9年目の新調を導いた。解体してなお美しい段ボール椅子に宿る、使い手に寄り添う設計思想
2026-01-26
長く愛されるものとは、決して「変わらないもの」だけではありません。使い手のライフスタイルや体格の変化に合わせて、形を変え、進化し続けられるもの。有限会社アラカワ紙業(代表取締役:辻明徳)は、2017年から9年間愛用された自社製段ボール椅子のリニューアルを通じ、その答えを見つけました。役目を終えた製品をコンパクトに解体できる「引き際の美しさ」と、数ミリ単位で高さを調整する「オーダーメイドの精神」。その両立が、段ボール家具の真の付加価値を証明します。
「想像し創造する」 有限会社アラカワ紙業 代表取締役:辻 明徳 住所:大阪府東大阪市荒川3丁目14番12号 HP:http://www.arakawabox.co.jp
■ 9年目の「5cm」へのこだわり
先日、2017年から大切に使われてきた椅子のオーナー様より、「今の環境に合わせて、座面の高さを5cm低くしたい」とのご相談をいただきました。 9年前の設計当時は最適だった高さも、時間の経過や使い方の変化で「今の正解」は変わります。私たちはその声に応え、現在のオーナー様に最適化した新しい椅子を製作しました。
■ 解体してなお美しい。段ボール製品の「引き際の作法」
今回、役目を終えた旧い椅子を解体した際、あることに気づきました。 9年間体重を支え続けた構造体は、座面を取り替えればまだ現役でいられるほど強固でしたが、解体すれば驚くほどコンパクトに、そして平らな資材へと戻りました。 (お写真左端の、整然とまとめられた姿がそれです)
木製や金属製の家具であれば、処分や運搬に多大なエネルギーが必要です。しかし段ボールは、その瞬間まで「道具」として全うし、役目を終えれば静かに資源へと還る準備ができる。この「循環の潔さ」こそ、現代において長く愛されるものの本質ではないでしょうか。
■ 伊勢の地で感じた「伝統と更新」
先日訪れた伊勢神宮も、20年ごとに新しく作り替える「式年遷宮」によって、その本質を永劫に保っています。 私たちの段ボール家具も同じです。古くなれば解体し、新しいニーズに合わせて再び「想像し創造する」。 単に頑丈なだけでなく、使い手の「今」に寄り添い、アップデートし続けられること。私たちはこれからも、この「循環する美学」を大切に、ものづくりに向き合っていきます。
「想像し創造する」 有限会社アラカワ紙業 代表取締役:辻 明徳 住所:大阪府東大阪市荒川3丁目14番12号 HP:http://www.arakawabox.co.jp


