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「皆に喜んでもらえてから儲けは2の次」— 社長の哲学と「Nの字テーブル」試行錯誤の舞台裏
2025年10月15日の業務日報から、特に印象的だった、経営者としての信念と、ものづくりの挑戦が交差したエピソードをご紹介します。
午前:デザインと現実の「Nの字テーブル」
午前中は、11月に開催されるN’sマルシェで使用する新しいディスプレイテーブルの設計と試作に没頭しました。
「N」の文字をモチーフにした、四角・丸・三角の天板を持つこのテーブルは、当社のブースを象徴する、非常に重要なデザインアイテムです。
設計自体は完了したものの、試作段階で早速課題が山積しました。
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課題1:強度とコスト。足元をAF1枚の「N」の字にし、天板をWF3枚で設計したところ、「使い捨てにしては天板が厚すぎる」というコスト面での意見が。
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課題2:実用性。足元が華奢な分、「倒れやすさの懸念」が払拭できません。
すぐに「AF3枚またはWF2枚(15mm厚)」という、強度を保ちつつもコストを抑えられる設計への再調整を試みました。同時に、余るシートを最大限活用するため、天板サイズの調整も必要です。
「面白く、目を引くデザイン」と「強度・コスト」。このバランスを取ることが、試作品づくりの最も難しい部分です。
午後:「儲け」を問われた時、貫いた信念
このテーブル設計の試行錯誤があった午後、来社されたお客さんから、経営に関するアドバイスをいただきました。
「硬い考え方を変えて、もっと儲かる仕事をするべきだ」
利益を追求するのは経営者として当然のことです。しかし、そのアドバイスに対し、私が貫いたのは「皆に喜んでもらえてから儲けは2の次」という信念でした。
この言葉は、私たちアラカワ紙業の挑戦の根幹です。
哲学は、設計の隅々に宿る
なぜ、たかがマルシェ用のディスプレイテーブルに、そこまで時間をかけて試行錯誤するのか。
それは、「Nの字テーブル」が、この哲学を体現するものだからです。
単に安く作ればいいわけではない。来場したお客様に「面白い!」と喜んでもらえるデザインと、安心して使える実用性・強度を備えている必要がある。そして、その実現のために、コストを最小限に抑える知恵を絞る。
喜んでもらうための手間を惜しまない。
この日、お客さんとの会話で再認識した信念を胸に、私たちは今日も、一つ一つの仕事、そして巨大迷路プロジェクトという挑戦に取り組んでいます。
【追伸:喜びの連鎖は続く】
喜びを広げるための活動も着実に進んでいます。
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東大阪商工会議所から、10/27のプレスリリース記者会見の資料作成サポート依頼をいただきました。
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小阪中学校の美術の先生と話が繋がり、部活動で迷路ボードへの描画協力を10枚程度いただけることになりました。
地域との連携を通じて、「喜び」が連鎖していくことに感謝です!
▶︎ [N'sマルシェのディスプレイテーブル、完成にご期待ください!]
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