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「公開情報しか知らないAI」をどう使う?町工場社長が挑むAI活用戦略!

2025-10-21

皆さん、こんにちは!東大阪で段ボールケースの製造・販売を手掛ける、有限会社アラカワ紙業の辻明徳です。

先日、「無名企業のメディア戦略セミナー」に参加し、情報発信の重要性を再認識したばかりですが、今日はさらに未来に向けた重要な学びを得てきました。それは、東大阪市産業創造勤労者支援機構で開催された「中小製造業のための生成AI活用戦略」勉強会です。

発信力アップに挑戦する今、次は「AI」という新たな強力な武器をどう使いこなし、私たちの町工場に導入していくか。中小企業としてのリアルな挑戦の第一歩を、皆さんにご報告したいと思います。


第1章:AI勉強会で得た「生々しい」学び

AI、AIと巷では騒がれていますが、実際に中小企業がどう使えばいいのか、正直なところ手探りの状態でした。そんな中で今回の勉強会は、私にとって非常に刺激的で、同時に現実的な気づきを与えてくれました。

一番ハッとさせられたのは、「AIは公開されているページの情報しか分からない」という特性です。社内の機密情報や、未公開のノウハウは、そのままではAIは知り得ない。つまり、AIは魔法の杖ではない、という厳然たる事実を再認識しました。この限界を理解した上で、どう活用していくかが、私たち中小企業にとっては特に重要だと感じました。

一方で、「レベルの高い専門分野の質問に答えてくれる」という話には、大きな可能性を感じました。私たち町工場には、長年培ってきた専門知識や熟練の技術がありますが、それを言語化したり、次の世代に継承したりすることには課題もあります。AIがその一助となるのではないか、と期待が膨らみました。

そして、AIを使いこなす上で避けて通れないのが「プロンプト(命令文)」の重要性です。AIは、こちらが何を求めているのかを正確に伝えなければ、望む答えは返ってきません。プロンプト自体は4,000〜5,000字必要になることもあるとのことですが、ネットで事例をコピーして使えばよいというアドバイスには、少しホッとしました。


第2章:町工場がAIで解決したい「リアルな課題」

勉強会で学んだことを、早速私たちアラカワ紙業の具体的な課題に当てはめて考えてみました。

例えば、今日あったばかり大型箱の問い合わせ。もしAIが、問い合わせ内容から即座に複数のイメージ図を生成して提案してくれたら、お客様への対応スピードも、受注確度も格段に上がるはずです。

また、社内にはまだまだ紙ベースのデータが多く、DX(デジタルトランスフォーメーション)を進める上で、データの電子化が喫緊の課題だと痛感しました。電子化されていない情報は、AIにとっては「存在しない」情報と同じ。ここから始めなければ、AI活用は絵に描いた餅になってしまいます。

さらに衝撃的だったのは、「拡張子を開けられるソフトや、CAD/ドローソフトを開けられるプログラムをAIに作ってもらうことが検討できる」「HTMLでプログラムコードを作成してもらうことが可能」という話です。もしこれが実現すれば、特定のファイル形式を開くための専用ソフト開発や、社内ツールの簡易的なプログラミングをAIに任せられる可能性が出てきます。これは、私たちのような町工場にとっては、まさに革命的な話です。


第3章:AI活用戦略の「最初の一歩」と未来への展望

AIをただの流行りで終わらせないために、最も重要なのは、「自社のどの課題をAIで解決したいかを明確にする」という学びでした。漠然とした「AI導入」ではなく、「この業務のこの部分をAIで効率化したい」という具体的な目標設定が不可欠ですし、それができてこそ「無償で大学と連携」といったリソースも生きてきます。

AIエージェント(自律的に目標を設定し実行するAI)の登場も控えているという未来。将来的には、社長である私の「分身AI」を作ることも可能だという話には、ワクワクが止まりません。

私たちは今、「無名企業のメディア戦略」で発信力を高めようと奮闘しています。これに「AI活用」という新たな武器を組み合わせることで、中小企業が「知名度3倍」どころか、事業全体を大きく変革できる可能性があると確信しています。

私たちは、AIを使いこなし、東大阪の町工場がどう変わっていくのか。その奮闘記に、どうぞご期待ください!


アラカワ紙業の今と、今後の挑戦

もちろん、AIへの挑戦だけでなく、日々の業務も全力で進んでいます!

  • 巨大迷路プロジェクト:協賛金は着実に集まり、現在13口、65,000円となりました。協賛企業様、ありがとうございます!広告データも続々といただき、感謝申し上げます。

  • イベント準備:10月25日のアミューフェスに向けた準備も大詰め。

これからも、アラカワ紙業は「ダンボールの可能性」と「最新技術」を組み合わせ、地域社会に「面白い」と「笑顔」を提供し続けてまいります。